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イラン戦争と貿易統計(2026年4月)

2026年5月27日

市場調査室 室長 チーフアナリスト

溝上孝

 

財務省は5月21日に4月の貿易統計(速報)を発表した。

 財務省は5月21日に4月の貿易統計(速報)を発表した。輸出額は10兆5,073億円と前年同月比では14.8%増加した。半導体等電子部品(同41.6%増)や非鉄金属(同48.8%増)が増加に寄与した。また、輸入額は10兆2,054億円と前年同月比で9.7%増加した。半導体等電子部品(同67.4%増)や石油製品(同49.1%増)が増加に寄与した一方で、原油及び粗油の輸入金額は49.9%減少した。イラン戦争が勃発してからも日本の貿易額が増勢基調にあることが確認された。

 中東への輸出額は1,395億円と前年同月比で55.5%減少した。自動車などの輸送用機器が88.4%減少したことが影響した。また、輸入額は4,692億円と前年同月比で56.8%減少した。原油及び粗油が55.5%減少(数量では67.2%減少)した。なお、中東からの輸入額が全体に占める割合は2025年実績では10.2%であったが、4月は4.6%に低下している。 対中東の輸出入額が減少した分を中国(輸出額15.5%増、輸入額14.9%増)、米国(輸出額9.5%増、輸入額23.3%増)、EU(輸出額26.9%増、輸入額3.8%増)で補う構図となった。

 対米輸出では半導体等製造装置(67.3%増)、金属加工機械(55.0%増)の伸びが目立つ。一方、対米輸入金額では原油及び粗油が118.2%増の伸びを示しており、またナフサを含む揮発油は全体の輸入量が前年同月比で37.7%減少する中、米国からの輸入数量は206倍(20,600%)に激増しており、中東からの鉱物資源の輸入減少を補填する構図が窺える。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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