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日経のリーク
10月30日の深夜11時過ぎに日経の速報で「日銀がYCCの再修正を議論」と報じられた。
筆者は「またか」と呆れた思いながら急いで円買いに走った。結果は報道の通り1.0%の上限は撤廃され、YCCは事実上形骸化した。7月のYCC修正の際にも日経が日銀の発表に先んじてそれを伝えていた。いわゆる観測記事ではなく明らかに情報が洩れている。
なぜ情報がリークされるのか?他の主要中央銀行には見られないことであり、由々しき事態だと思う。来年4月頃と予想されている政策金利のゼロ金利解除も日銀が正式に発表する前に日経が報道することになったとしても2度あることは3度あるということで驚くに値しないことになるが、ことは日本のマネーセンターのガバナンスの問題であり、只でさえ周回遅れの日銀が採用している異形の金融政策を含めてこのままでは日本という国の異質さが際立つことになるであろう。政策金利の発表時間が不確定である点を含めて日銀の自問を促したい。