ビットコインが急騰している。BTC/JPYは500万円を突破、BTC/USDも34,000ドルを超え、2022年5月以来の高値に到達した。米国ではブラック・ロックが米国証券取引委員会（SEC）に申請中のビットコインの上場投資信託（ETF）の行方に注目が注がれている。先週にはSNSに投稿された虚偽情報によって一時的に急伸するなど、ETFへの早期承認への期待が高まるなか、市場は過剰とも言える反応を示した。一方、ETF承認への期待は確実に高まっている。昨日は、ブラック・ロックが申請中の「iシェアーズ・ビットコイントラスト」が、Depository Trust & Clearing Corporation（DTCC）の管理するリストに掲載された（米国の証券清算・決済機関であるDTCCは、ポストトレードの清算、決済、カストディ、情報サービスを提供している）。通常、DTCCの管理リストに掲載された銘柄は、高確率で申請が認可された事実があることから、買い注文が殺到した。しばらくはETFの承認を巡って思惑先行のマーケット環境が続こう。