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経常収支(2026年6月)
2026年8月20日
投資助言部長 為替グループチーフアナリスト
溝上孝
財務省が8月10日に発表した6月の国際収支状況速報によると、経常収支は季節調整前で923億円の赤字となった。赤字計上は2025年1月以来。市場では1兆5120億円の黒字を見込んでいた。
海外の投資家に対する日本企業の配当金の支払い急増により、第一次所得収支の黒字額が前月の4兆2756億円の黒字から3801億円の黒字へと大幅に縮小したことが主因。なお、証券投資収益に占める配当金収支は3兆913億円の赤字と統計上比較可能な1996年1月以来、最大の赤字となった。
貿易収支は5カ月ぶりに1352億円の赤字を計上した。輸出は10兆4801億円と前年同月比16.3%増加した。一方、輸入額は10兆6153億円と同24.3%増加した。
サービス収支の赤字額は前月の103億円から2285億円に拡大した。知的財産権等使用料の黒字額の縮小(5月7170億円→6月2895億円)とデジタル収支の赤字額の縮小(5月6857億円→6月3849億円)が一部相殺する形となったものの前者の縮小幅が後者の縮小幅を上回った。
一方、同時に発表した2026年1-6月期の経常収支は17兆4292億円の黒字となり、黒字額は前年同期比で22.5%増加した。上半期ベースの黒字額は統計上比較可能な1996年上半期以来で最大となった。

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