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2024年9月10日

市場調査室 室長 チーフアナリスト

溝上孝

 

 先週9月6日に米国8月の雇用統計が発表された。8月初めに金融マーケットが大きく変動(株安、ドル安、債券高)したきっかけの一つが7月の同統計の結果であったことから今月も市場の注目を集めていたが、その内容は失業率の低下(4.3%→4.2%)、非農業部門雇用者数増加幅の前月比拡大(+89,000人→+142,000人)と6月分及び7月分の下方修正、平均受給の上昇(前月比+0.2%→+0.4%)という強弱まちまちであるものの前月とは異なり米経済のソフトランディングを示唆するものであった。ところが雇用統計の発表後に米株式市場はリスクオフムードが強まり大きく下落した。主要3指数(ダウ平均、ナスダック、S&P500)の8月初めの安値、8月下旬の戻り高値、そこから下落した9月6日の終値の株価データは下表の通りである。