「日本経済再生」の道筋
2023年12月26日
市場調査室 室長 チーフアナリスト 溝上孝
今年も残すところ後5日となった。クリスマス・年末ということでマーケットは閑散としている。
先週当ブログで日本の「国運40年周期説」を紹介した。思いのほか好反応だったので補足として筆者が日頃考えている日本再生の道筋を述べたい。
第1に「アニマルスピリッツ」(実現したいことに対する非合理的なまでの期待と熱意)を企業家だけでなく、個々の日本人が持つことである。
第2に資本市場の活用、特に2000兆円(うち、現預金1000兆円)ある個人金融資産の有効活用である。
※日本銀行資金循環統計のデータを参照に弊社にて作成。
参照URL
https://www.boj.or.jp/statistics/sj/index.htm
第3に女性の活躍推進である。企業においては役員レベルだけでなく部課長レベルも最低4割の女性の登用が望ましい。また国政においては安倍派の凋落を契機に一時リリーフではない本格的な女性首相を起用すべきだ。
※内閣男女共同参画局 男女共同参画白書 令和5年版のデータを参照に弊社にて作成。参照URL
https://www.gender.go.jp/about_danjo/whitepaper/index.html
第4に組織における「心理的安全性」の確保と同調圧力の排除、要すれば「これをやっては笑われる、或いは空気を読まないと言われる」という風潮の排除である。
最後に遊び心とエンタメ要素の必要性を上げておきたい。「Win-Win」という言葉に対して経済ジャーナリストの後藤達也氏は「Fun-Fun」という言葉をしばしば口にするする。日々の生活、仕事で大切にしたい心構えだという。損得を超えて活力溢れる人生を送る上でのキラーワードだと思う。