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「相場を予想するということ」

今年も残り後1か月である。この時期になると来年の相場・金利予想が金融各社から発表される。筆者も銀行にいた時分、毎年11月になると為替相場見通しに関するレポートを作成、12月早々には顧客宛配付していた。ところが苦労して作成した相場見通しが往々にして翌年2月くらいには外れるのである。

昨年末時点のマーケット見通しで言えば、日経平均が今年3万円を超えると予想していたアナリストは少数派であったしFEDの利下げ開始→日米金利差縮小でドル安円高を予想する人が圧倒的に多かった。かくも長期の相場を予想することは難しいのである。

2024年であるが、日米金利の行方は引き続き重要なテーマだが、政治・地政学リスクを不確定要因としてカウントしなければならない。選挙イヤーである来年は、1月の台湾総統選挙を皮切りに、ロシア大統領選挙(3)、インド総選挙(春頃)、自民党総裁選挙(9)と続き、115日には米国大統領選挙・連邦議会選挙が行われる。ロシア・ウクライナ戦争、イスラエル・ハマス戦闘の行方がテールリスクになる可能性も否定できない。

結局、相場予想とは当り・外れではなくアナリストの紡ぐストーリーが重要なのだと思う。